偶発性低体温症とは|症状

偶発性低体温症が起きる環境

人間の体の中心部の温度は37℃程度あり、外気温に関係なく体温を一定に保つことができる働きを備えています。

 

ところが、何らかの原因で
熱の発生よりも熱の放散が多い状況になると、体温が下がり始めます。

 

体で作られる熱 < 体から奪われる熱
になると体温が下がり始めます。

 

状況が改善されないと、どんどん体温は下がり続け、低体温症を引き起こすのです。

 

偶発性低体温症とは、深部体温(体の中心部の温度)が、35℃以下の場合をいいます。

 

※低体温症には2種類あり、事故や不慮の事態が原因の低体温症を「偶発性低体温症」といいます。
 これに対し、安全に手術をするために患者さんの体を冷却することは「誘発性低体温症」といいます。


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偶発性低体温症の症状

 

【軽度低体温症(35℃以下)】
体温が下がり始めると、末梢血管が収縮して体温を逃さないようにします。
また、体がガタガタと震えてきます。これは筋肉が震えることで熱を発生させ体温を上昇させようとして起こる反応です。これらを「寒冷反応」と呼びます。

 

【中度低体温症(32度以下)】
体温が30℃以下まで下がると、命にかかわる「不整脈」や「心室細動」が発生しやすくなります。
意識の障害も起こり、呼び掛けても反応しなくなります。

 

【高度低体温症(26度以下)】
反応はなく仮死状態。ピンなどで指を突いても痛みに反応しません。

 

20℃を切ると脳波も消失し心臓が停止してしまう可能性が強くなります。

 

偶発性低体温症の原因(低体温症が起きる環境)

 

偶発性低体温症は、水難事故や冬山登山での遭難などでも起こります。

 

寒さや風などで体の熱が奪われた結果、体温が異常に低下することが原因です。

 

一般の人には縁がないと思いがちですが、実は普通の生活の中で起こるケースが多いそうです。

 

日常生活の中で低体温症が起こるのは「低い気温・強い風・濡れた衣類の着用」が原因です。

 

◆花見で酒の飲み過ぎ・屋外で寝てしまう
雪国でなくても、公園や駅でうっかり寝込み、低体温症で命の危険にさらされる事例が少なくありません。

 

花見時は、夜間に強い冷え込みにみまわれることがあります。

 

人は普通、寒さを感じれば、目を覚まして暖を取る、暖かい場所に移動するなどの行動をおこします。

 

しかし、酩酊しているとそれが出来ないのです。お酒を飲んだあと寒い場所で寝てしまい低体温症になってしまいます。

 

飲んだ帰りに自転車で転んで側溝に落ち、発見されずに死に至るケースもあります。

 

◆ゲリラ豪雨で夏でも低体温症
雨で体が濡れた状態の時に、強い風にあたったり気温が急激に下がると夏でも低体温症になります。
夏に野外イベントに出かける際には注意が必要です。

 

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◆冬の寒い時期のジョギング・マラソンで低体温症
汗をかいて体や衣類が湿った状態で、風にさらされると気化熱により急激に体温が低下することがあります。
普段から鍛えているトップランナーでさえもレース中に低体温症を起こすことは珍しくないそうです。

 

そのほか、内分泌の病気(甲状腺・下垂体・副腎などの機能低下)、低血糖などでも偶発性低体温症は起こります。

 

お年寄りや幼い子供の場合では、寒冷にさらされただけで低体温に陥るので特に気を付ける必要があります。

 

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※この記事は2013年5月22日に書かれたものです(2017年12月6日更新)

 

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