高齢者が低体温になりやすい原因

高齢者の体温が低くなる主な原因は、以下の2つです。

 

@寒さに対する感覚が鈍くなる
老化や持病の服薬、自律神経障害などにより寒さを感じにくくなります。

 

A体温調節の機能が低下する
もともと、人間の体は寒くなると体の中心部の温度を保つために末端(手足)の血管を収縮させて血流を減らし、体内から熱が逃げるのを防ぐ仕組みをもっています。

 

そのため、寒くなると手足が冷たくなってしまうというわけです。

 

しかし、高齢になるにしたがって、この体温を調節する体の仕組みが低下していきます。

 

冬場に高齢者の手に触ると、温かく感じたことはありませんか?
もしかしたら、それは体内から熱が逃げている状態で、体は冷えているのかもしれません。

 

関連記事(ガッテンで紹介された「熱逃がしちゃうのタイプ」です)
NHK「ためしてガッテン」の低体温対策

 

その他にも、高齢になると熱の発生源である筋肉量が減少するため、体内でつくられる熱の量が少ないことも低体温の原因といえます。

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老人性低体温症の症状と対処法

体の中心部の体温が35℃以下に下がった状態を低体温症といいます。

 

特に、高齢者の場合は「老人性低体温症」と呼ばれることもあります。

 

高齢者は低体温になっても、なかなか自分では気付きません。

 

体温が35℃以下になると、本人の自覚がないまま、ゆっくりと体温が落ち続けるからです。

 

次のような状態が見られたら、命にかかわるので、身体を毛布で包んで大至急助けを呼ぶ必要があります。

 

  手足が冷たい
  顔がピンク色ではれぼったい
  皮膚が青白い
  震える(重症の時は震えのないこともある)
  歩きがぎこちない
  話し方が妙にスロー
  眠そうである

 

高齢者は注意が必要!老人性低体温症を防ぐには

低体温症は夏にも起こりますが、やはり圧倒的に多いのは冬です。

 

高齢者は家の中にいても室温が18.3℃以下になると低体温になる可能性があるといいます。

 

さらに、糖尿病があると危険度はアップします。

 

体温が下がるとインスリン分泌が下がるだけでなく、心臓発作・腎機能障害・肝臓障害など死の危険が起こります。もともと病気を抱えている分、重症化もしやすいといわれています。

 

体温症を予防するためには、衣類や暖房で調節して体温を低下させないことが大切です。

 

暖房費を節約するため寒い部屋で何時間もじっと座っているということは避けましょう。

 

・暖房を適正温度に設定(冬は18〜22℃、湿度45〜60%)
・厚手のソックスにスリッパを履く
・重ね着をしてひざ掛けを使う

 

家族が同居していれば異常に気付くことができます。

 

しかし、1人暮らしをしていると気付かずに悪化させてしまうことがあるかもしれません。

 

1人暮らしをしている方は、自分が寒さに対して弱くなっていることを自覚して適正な室温で過ごすことを心掛けましょう。

 

目のつくところに温度計・湿度計を置いてみるのもよいかもしれませんね。

 

関連記事
日常生活で低体温症が起きる状況とは?偶発性低体温症の原因・症状

 

 

※この記事は2013年5月21日に書かれたものです(2017年12月5日更新)

 

参考サイト
テルモ体温研究所|高齢者の体温
見逃さないで!!高齢者の体温について気を付けるべき5つのポイントは!?

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